日本とオーストラリアのソフトボールの違いについて
- 2018.03.12
- softball

アスリートライターのはるかです。
今回は、「日本とオーストラリアのソフトボールの違いについて」書いていきます。
前回もこのような記事を書いたと思うのですが、英語が徐々にわかってきている過程で自身がわかるようになったことも増えてきました。
その中で感じたことを改めて書いていこうと思います。
- 結果主義
日本でも、結果主義だと思われる方も多いかも知れません。ですが、オーストラリアの人たちは練習試合でも公式戦でも過程をほとんど大事にせず、結果を常に追い求めて自分にとって得意なところを伸ばします。例えば、日本のチームだとほとんどのチームが試合後、練習後にミーティングをしますよね?オーストラリアはそのミーティングでの内容はほとんど反省をしません。終わった瞬間、よかったことは言うものの悪かったことはほとんど言わずに次の試合について話します。
常に前向きで、試合中も落ち込んでいる選手はいません。打てなくてもエラーしても次頑張ろうと次のことを考えて行動します。むしろその場でなんでも笑いに変えてしまいます笑
また、試合中に話がそれて大爆笑しても誰も怒りません。なんでよそ事考えてるんだとかそう言う概念はありません。バット引きの人に対してバットを投げて渡したりもしますし、グローブもそっと置く人は本当に少なくてボールを蹴って集めたりもします。
ですが、バッターボックスに立てば見たこともない打球を飛ばし、点を取ってくれる。キャッチャーの子は私が投げやすいように、たくさん声を出してくれる。
何がどこまで関係あるかはわかりませんが、普段何をしていようと試合で結果を出せば褒められます。私も今は語学学校が中心の生活でクラブ自体での活動も月曜日に練習があったりなかったりして、いきなり土日の試合で投げています。
こんなこと言ったら今までの恩師に怒られるかも知れませんが、私は自分のコンディションを保つためにある程度手を抜いていたこともあります。トレーニングも意味がないと思ったらしませんでした。これを今やって今度の試合にベストの状態で行けなくて後悔するのは自分だし、ピッチャーはどんな状況で負けたとしても責任が8割のしかかってきて、どこからともなく「お前のせいだ」と言われているような気さえしてしまうめちゃくちゃ重要で責任の重たいポジションです。
オーストラリアでこれだけ結果を出せたのは、私に取って一番ベストな状態を保ったまま試合に望めたからです。メンタルを鍛えるためにも過酷な練習が大事なのかも知れませんが、日本の「みんなで決められたことをする」と言う感覚は変えて行かないと行けないかも知れませんね。笑
- お互いのチームの関係がフレンドリー
これは、完全に文化の違いなのですが、試合が終わった後他のチームの保護者さん、敵チームの野手、審判さん、試合のアナウンスをしていたDJさん、色んな人たちに直接「ナイスピッチング!!」と声をかけてもらいました。日本だと、勝ったチームと負けたチームの親同士さえ少し険悪な雰囲気になってしまいます。ですが、オーストラリアでは楽しくやった結果、勝てたらおめでとう、負けても相手に対して心からおめでとうと言える心を持っています。(残念ながら、私も日本の心を持っているので相手チームに心の底から言えるほど寛大な心は持っていません笑)
試合が終わった後に、こんな雰囲気でみんなで和気藹々とできたらどれだけ楽しいだろうと感じたサマーシーズンでした。
- 閉会式がラフ
日本の閉会式だと、みんな綺麗に縦に並んで体育座りをして静かな状態で拍手をしていろんな人からの挨拶があって…。なんせ長く同じようなことをいろんな会長さん、審判さんからのお言葉がありますよね。
オーストラリアでは、みんなチームごとに固まるだけであぐらをかいたり後ろに手をついて聞いたりと、みんな自由です。閉会式は試合が終わった後に行うものですよね。なら、選手監督は疲れているに決まっています。私も準決勝がナイターゲームを8:30〜10:00までした後寝たのは12時すぎ。次の日お昼から試合で相当疲れていました。だからこの閉会式の形がどれだけ楽だったか…。言うまでもありませんね笑
で、特別誰からもお言葉はない代わりに表彰されたチームから一言ずつ話す場面がありました。笑いを取ったり、みんなへの感謝の言葉を簡潔に述べたり。アットホームな雰囲気で、お互いの勝利を讃え合いました。
- サマーシーズンとウィンターシーズンでチームが変わる?!?!
これが一番の衝撃でした。サマーシーズンがこの大会で終わりなのはわかっていたので、これからどうするのかなと思ってコーチに聞くと、
「サマーシーズンが終わるとみんな各自、違うスポーツをしたり、家族との時間に費やしたり、ウィンターシーズンで活動しているソフトボールチームに入るの。だから少しの間みんなとは会わないよ〜」
「?????????」
え、待って。日本と違いすぎてついて行けない笑
「日本では、年がら年中同じチームで練習して同じチームで試合するよ…」
と伝えると
「えーーーーー!!!!しんど笑そんなん無理…笑」
とコーチの人はびっくりしていました。笑
一応私はセインツには在籍はしているのですが、次みんなと会えるのはどうやら9月見たいです。笑
一応次のチームでできることがわかったので問題はないのですが、ただでさえ英語を聞き取るのに必死なのにそれを理解するのに相当な時間がかかりました。笑
でも、このシステムだと家族の時間を大切にできるし一度しかない人生を最高に楽しむことができますよね!
練習も自分の体と常に相談できるし、もし何かやりたい事ができてもそっちに時間を費やすことができる。ソフト部に所属していても、これる人で集まってするので迷惑かかるからいかなきゃ!!みたいな風習はありません。だってそれで一生に一度の大切な誰かの人生を縛ってそのあと責任が取れないでしょ??笑
って言うのをみんな了承済みで集まるんです。
いつの間にか休んでは行けない会社の風習が出来てしまった日本。
いつの間にか「部活をやる」のと「遊ぶこと」をどちらかしか選べなくなってしまった日本。
誰かに迷惑かけるかもと思う前に、自分の人生楽しむことを優先させられることに重きをおいて決断して欲しいです。
その一瞬だけの迷惑、その先誰がネチネチうるさく言ってくるんですか?
仮に言ってくる人が居てもそんなのほっといて、大切な一度きりの人生を幸せだったなと思って追われるように送りましょう。
日本人の思っている「もしかしたら」と言う用心深く考えている危ないと思っていることは、実際にはほとんど起きません。
ビクビクしながら生きるより、人生を全うしたうえで結果として早く死んでしまってもそっちの方が幸せな人生です。
あかん。またかいてたら熱くなってしまった。笑
読んでくれた人が、思い切って休んで旅行に行ったり、自分の趣味に費やす時間を増やしてくれたらいいな。
では、終わります。
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はるか
東京オリンピックへ向けて。〜プロへの挑戦〜
私は2020年3月10日からソフトボール世界No. 1の国であるアメリカのプロソフトボールチームに入団テストを受けに来ています。
身長は154㎝で体格は決して恵まれていません。
中学時代全国大会でベスト4、高校のインターハイで優勝、大学の関西リーグでは、防御率0で最優秀投手賞を受賞。
しかしながら、日の丸を背負って投げた試合は、日韓交流戦のたった一度だけ。
防御率はいいものの、決して三振をバンバン取れるピッチャーではなく、同年代の中でも目立ったピッチャーではありませんでした。
立命館大学に入学し、1回生の秋からほとんどの試合を任せてもらうようになり、エースとしてマウンドに立ち続けてきました。
しかし、過度な投球が原因で肩を負傷。
上野さんたちが戦っている日本ソフトボール界の頂点である「実業団」に挑戦するイメージはどんどん消えてきました。
ある日、夢の中でアメリカのプロリーグにスカウトされました。
夢を見たことがきっかけで海外でソフトボールを続けることを決意。
2017年11月からオーストラリアのブリスベンに1年半ソフトボール留学し、QLD州(ソフトボールが最も盛ん地域)U23の代表に選ばれました。
オーストラリアで、自分のピッチングが通用したことが
自信になり、ソフトボール世界No.1のアメリカで、プロを目指すことを決めました。
人間、諦めなければ必ず夢は叶うと信じてここまで取り組んできました。
アメリカのプロになる事は、決して簡単なことではありません。
しかし、どうしてもこの夢を叶えて日本人初のプロソフトボール選手になりたいのです。
そして、日本から私以降にアメリカでプロになる選手を増やし、日本の競技力向上を図ります。
私のファンクラブにて、今後の展望をお伝えしておりますので、是非ご覧ください。
このファンクラブは、みなさんと一緒に夢を追いかけるためのコミュニティです。
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