オーストラリアのソフトボールの仕組み
- 2018.08.14
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オーストラリアでソフトボールをしているアスリートライターの本庄遥です。
今回は、オーストラリアのソフトボールの仕組みについて説明して行きます。
この記事を読めば、オーストラリアのソフトボールができるようになっています。
是非最後までお付き合いください?
日本のソフトとオーストラリアのソフト
まずはじめに、日本との違いを見て行きましょう。
実業団がない
日本では、トヨタやビックカメラ高崎を筆頭に大手企業〜中小企業まで実業団がありますよね。
実業団とは簡単にいうと、ソフトボールを利用して会社に入社してそこでお給料をもらいながらソフトが続けられる環境のことを言います。
チームによって仕事量、練習量が変わるので一概には言えませんが一部のチームはほとんどプロ(仕事は一切なしでソフトに専念できる環境)契約のような形のチームもあるようです。
オーストラリアには、そのような仕組みはありません。
日本でも有名なオーストラリアのエース、カーヤ・パーナピー(現在日本では佐川に所属)でさえ、オーストラリアではクラブチームの中の1人です。
オーストラリアでソフトをするにあたって、契約してお金をもらえることはありません。
全クラブチーム
オーストラリアでは、全チームクラブチームになっています。
どういうことかというと、日本のプロ野球選手のように一軍、二軍、三軍…と分かれています。
更に、ユース(子どもたち)のチームもあります。
17歳以下の人たちはある程度学年によって分かれていて、そこから上の学年はシニアの部類に入ります。
また更に年配の方のチームもあり、みんな同じチームのユニフォームを着て、レベル別、学年別で戦います。
夏と冬でチームが違う
オーストラリアでは、ソフトボール以外にもたくさんのスポーツが盛んに行われています。
基本的には、サマーシーズン(4月〜9月ごろまで)とウィンターシーズン(10月〜3月ごろまで)に分かれています。
また、シーズンによっても
「ここの地域では夏はソフト、冬はホッケーが主流です」
という地域があれば、
「ここの地域だったらオールシーズンでソフトができるよ」
という地域もあったりします。
私が住んでいるQLDいう地域内でも、ここのサバーブ(日本でいう県)は夏のシーズンが盛んだけど冬はやっていなくて、別の地域でソフトをしなくてはならない地域です。
他の地域では、完全に夏だけで簡単に移動できるような場所にソフトのチームがなく、飛行機で飛ばなければいけないようなケースもあります。
ここで私が現在知っている範囲でどの地域がどのシーズンでソフトをしているのかを紹介します。
・年中ソフトが一番盛んな地域はブリスベン
日本では年中ソフトをするのが当たり前のような感覚ですが、女子のソフトボールチームでサマーリーグとウィンターリーグがある地域はブリスベンです。
男子の場合は、ウィンターリーグが行われておりQLD代表選手(地方代表選手)もいる程、レベル的にはオーストラリアの中でも高い地域だと言えます。
・シドニーは男女ともにサマーシーズンのソフトがある
シドニーでは男女ともにサマーシーズンのみの開催になっています。
私が推測している理由としては気候です。
ブリスベンは年中暖かい気候に対し、シドニーは南の方になるので気温が下がります。
そのため、暖かい夏にソフトが行われている可能性が高いです。
誰でも加入できる
オーストラリア全土のチームは、登録さえすれば誰でも加入することができます。
日本で
「〇〇さんと一緒にプレーしたいからトヨタに入りたいからトヨタに入る!」
と一方的に思っていても実力やその他のご縁もないとなかなか簡単に入れるものではないですよね。
オーストラリアでは、それが実現します。
実際に私が現在加入しているチームは前回世界選手権でもエースとして活躍されたカーヤ・パーナピーと同じチームに所属しています。
こんな風に代表選手と同じユニフォームを着て試合にでることができます?
また、実力を見てもらえる環境があります。
私が初めて行ったときに、ピッチングを見てもらって
「この子はA2のチームで投げてもらおう」
と代表の方に決めてもらいました。
英語が話せるか話せないかは別として、スキルとして見てもらうことができます。
実力次第でサバーブ(県)や州の代表選手になれるチャンスも
日本人でもなれるの?
オーストラリアでは、9月にオーストラリア全土の大会があります。
日本でいう国体みたいなものですね。
その大会に向けてウィンターシーズン中に選考会があり、実力次第でサバーブ代表になることができます。
この大会は国籍が関係なく出られる大会で、実力があれば選出される可能性があります。
詳しく知りたい方は、こちらからご連絡頂ければお電話でご説明します。
サバーブ代表になれたら
サバーブの代表になれたら州の代表になれる可能性があります。
サバーブ代表選手たちが、州の代表選手をかけて三日間で試合をします。
この試合で勝ったチームがそのまま州の代表になるのではなく、あくまでこれば選考会でそこから結果を出したメンバーが選出される形になります。
日本代表を決めるアンダー〇〇などで紅白戦を行うような感覚です。
もちろんですが、サバーブの代表になることができれば代表のユニフォームを着れたり、チームの頭文字が入ったコートをゲットできます。(もちろんお金はかかりますが)
また、チーム同士の交流のパーティーもあるそうです。
また試合が終わったら書きますね。
州の代表になれたら
まだ私もなったことがないし、今回が初めてなのでわかりません。笑
州の代表になることができれば、次にオーストラリア一番をかけて戦うことができます。
オーストラリア代表になるためには国籍を変えなければいけない問題も発生してきますが、オーストラリア一番を狙える可能性は、海外の留学生にもチャンスがあるということです。
オーストラリアは自分の実力を試せる場所!
日本にいるときに感じたのは、強いチームの中にいる2番手の人たちが埋れてしまう、伸び悩んでしまう、試合経験数が大きく差が開いてしまうことです。
オーストラリアでは、そもそも一チーム辺り9人ほぼギリギリで行うのでみんなにチャンスが与えられます。
また、足りないチームがあれば他のチームから引っこ抜いてくることで補うことができ、棄権になることも未然に防ぎ易い環境になっています。
自分の実力次第で代表選手になれるオーストラリアでソフトボールライフを送ってみませんか??
はるか
東京オリンピックへ向けて。〜プロへの挑戦〜
私は2020年3月10日からソフトボール世界No. 1の国であるアメリカのプロソフトボールチームに入団テストを受けに来ています。
身長は154㎝で体格は決して恵まれていません。
中学時代全国大会でベスト4、高校のインターハイで優勝、大学の関西リーグでは、防御率0で最優秀投手賞を受賞。
しかしながら、日の丸を背負って投げた試合は、日韓交流戦のたった一度だけ。
防御率はいいものの、決して三振をバンバン取れるピッチャーではなく、同年代の中でも目立ったピッチャーではありませんでした。
立命館大学に入学し、1回生の秋からほとんどの試合を任せてもらうようになり、エースとしてマウンドに立ち続けてきました。
しかし、過度な投球が原因で肩を負傷。
上野さんたちが戦っている日本ソフトボール界の頂点である「実業団」に挑戦するイメージはどんどん消えてきました。
ある日、夢の中でアメリカのプロリーグにスカウトされました。
夢を見たことがきっかけで海外でソフトボールを続けることを決意。
2017年11月からオーストラリアのブリスベンに1年半ソフトボール留学し、QLD州(ソフトボールが最も盛ん地域)U23の代表に選ばれました。
オーストラリアで、自分のピッチングが通用したことが
自信になり、ソフトボール世界No.1のアメリカで、プロを目指すことを決めました。
人間、諦めなければ必ず夢は叶うと信じてここまで取り組んできました。
アメリカのプロになる事は、決して簡単なことではありません。
しかし、どうしてもこの夢を叶えて日本人初のプロソフトボール選手になりたいのです。
そして、日本から私以降にアメリカでプロになる選手を増やし、日本の競技力向上を図ります。
私のファンクラブにて、今後の展望をお伝えしておりますので、是非ご覧ください。
このファンクラブは、みなさんと一緒に夢を追いかけるためのコミュニティです。
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