Jリーガーになれる確率はたった○%?!〜アスリートがリスクヘッジする方法〜
- 2019.01.22
- softball

海外のローカルチームでソフトボールをしながら、東京オリンピック代表選手を目指すアスリートライターの本庄遥(@number_1h)です。→アスリートライターとは?
日本国内で知らない人はいないであろう職種、Jリーガー(日本プロサッカー選手)。
実際にどれくらいの確率でなれるかご存知でしょうか?
実は、国内プロサッカー選手になれる人の割合は1000人に1人。
パーセンテージにすると、0.1%の人しかJリーガーになれないというのです。
さらに、Jリーガーになれたとしても一番上のグループに行かない限り、生活ができるレベルにまで到達できず、金銭的な問題でリタイアしてしまうケースも少なくありません。
せっかく幼い頃から必死に取り組んできたのに、いざ本気で日本プロサッカー選手を目指す、となるとリスクを背負わざるを得ない状況であることは一目瞭然です。
この記事を見ている人の多くは、
「そんなリスクがあっても、プロを目指したい」
「苦しい思いをしてでも掴みたい夢だから諦めたくない」
そんな思いがあることは重々承知です。
私はそんなアスリートたちに諦めて欲しくないですし、いち仲間として一緒に頑張りたいです。
でも、
「スポーツに本気で打ち込んできた人の引退後の人生が台無しなんてことにはさせたくない。」
というのが正直なところです。
今回、この記事では
アスリートが自己プロデュースして
アスリートがリスクヘッジできる方法
をご紹介します。
自己プロデュースとは?
リスクヘッジするための最適な方法は自己プロデュースです。
自己プロデュースとは、
自分の強みを最大限に生かし、唯一無二の存在になることです!
少し話は逸れますが、AKB48のさっしーこと指原莉乃は、グループの中で飛び抜けた可愛さがある、というよりはバラエティーなどにも溶け込みやすいキャラで売り込み、一気に唯一無二のポジションを取りました。
プロ野球選手でいえば、イチロー選手。
今でこそメジャーリーガーとしてもトップレベルとして活躍されていますが、初めの頃は体格の大きなメジャーリーガーの中でちょこちょこと小技を決めて「そんなの野球ではない」と非難を受けたこともありました。
このように、まずは自分の強みはなんなのかを考え、自分のポジションを取ることが非常に重要になってきます。
わかりやすく有名な名前を並べましたが、これらの方法はアマチュア選手、マイナースポーツ選手でも実現可能です。
自己プロデュースをすべき理由
ファンが増える
自己プロデュースをすると、単純にあなたのことを応援したいと思う人が増えます。
アスリートは日本、世界に何万人もいますがその中で唯一無二の存在(個性がある人)は応援されやすい傾向があります。
プロ野球の投手で例えると、
「150 km/hを投げるプロの選手」
「150km/hを投げて、ブログで投げ方を展開したり子どもたちにセミナーを自分から開催している選手」
この2人を比べたときに、どっちの選手を応援したくなりますか?
この2人の技術力は完全に同じですが、後者は試合以外で、ファンの方や地域の人たちと親睦を深めるために積極的に動く選手であり、親しみやすい雰囲気があることはこの文章だけでもわかりますよね。
つまり、試合に向けて頑張ることは当たり前。
プレー以外の場所でいかに独自性を持たせることができるかがファンが獲得できるかできないかの分かれ目です。
経済的に安定できる
では、ファンが増えるとどうなるのか。
というお話。
プロの選手がお金をもらっている人は、会社やスポンサーからもらっているようで実際の根本的なところを辿ると、ファンの方からお金をもらっていることになります。
いくらいい試合をしていても、会場に誰も応援しに来なければ、スタジアムが赤字になります。
会社がお金をかけて選手たちに給料を払っていても、その選手たちが負け続けてファンが離脱してしまうと会社が赤字になりますよね。
1つ目で述べた「ファンが増える」というのは、経済的に安定できるようになることと比例します。
後ほどご紹介しますが、プロサッカー選手の安彦さんは彼自身も自分で発信している通り、年棒0円でJリーガーになっています。
安彦さんのファンは多く、年棒をもらっていないのにも関わらず生活には困っていないそう。
それくらいファンの存在は大きく、経済的にも安定できる可能性がぐんと伸びます。
マイナースポーツを広められる
もしあなたがマイナースポーツ選手の場合。
あなたが自己プロデュースをしっかりすれば、間違いなく国内で有名になるでしょう。
さらに磨きをかければ、世界的な大スターになることも夢ではありません。
ソフトボールといえば、上野由岐子投手。レスリングといえば、吉田沙保里選手。
みなさんも、これ2人のイメージって強くないですか?
この2つの競技はあまり有名ではありませんでしたが、2人の印象が非常に強かったことが競技の自体の宣伝にも繋がりました。
自己プロデュースは、「もともと有名ではなかったものを有名にしてしまう」効果もあります。
自己プロデュースの仕方
自分がどんな人間になりたいのかを徹底的に分析
まず、今の自分がどんな人間なのかを分析します。
〜ソフトボールプライヤーとしての特徴〜
・左ピッチャー
・154㎝
・コントロール重視
・変化球はチェンジアップのみ
・海外経験あり(ローカルチームで実績も)
〜アスリートライターとしての特徴〜
・アスリートでありながらライター業をしている
・自分のブログで海外のソフトボール、デュアルキャリアについて発信
・3社でライター業契約を結んでいる
このようになりたい自分を考える前に、現状を整理しておくことで目標が立てやすくなります。
次になりたい理想像を考えます。
ソフトボールプレイヤーとして→アマチュアの世界からオリンピック選手になる
アスリートライターとして→アスリートの良さを引き出し、生計を自分で立てれるレベルになる
ではこの「なりたい人」になるためにはどういった努力が必要でしょうか?
アマチュアの世界から東京オリンピック選手になる→世界でトップレベルのチームと戦う
アスリートライターとして→たくさんの記事を書き続け、実績を積む
このように具体化して、何を今しなければいけないのかを洗い出します。
こうすることで理想像が具体化し、自己プロデュースができるようになります。
見習うべきアスリート
今注目してほしい選手が2人いるのでご紹介します。
武井壮さん
武井壮さんはスポンサーがほしいと言っている選手に対して一言!とカツを入れられていました。
また、ご自身が世界チャンピオンになった経験から、その競技で1番になることが「世間的に価値がないもの」とみなされたら、「どれだけいい成績を残しても認められない」ことを発信されていました。
それほどスポーツ界の厳しさをご存知の上で発信されているので、かなり説得力がありますよね。
その後、「どうやったら有名になれるか」を考え芸能人の話し方などを徹底的に研究したそうです。
自分がなりたい目標に向けて「自己プロデュース」をしたからこそ今の武井壮さんが誕生したことは言うまでもありません。
生い立ちなども調べていくとたくさん出てくるので参考にしてみてください。
安彦考真さん
最近サッカー界で最も勢いがあると言っても過言ではない、安彦さん。
安彦さんは40歳という年齢でサッカーJリーグに挑戦し、見事その夢を達成。
先日株式会社アセンダーズとプロ契約をされており、Jリーグ初の試みをされました。
安彦さんに直接お聞きしたお話はこちらに書いているので是非読んでみてください。
最後に
私が大学2年生の時にケガをするまで、
「いつピッチャーできなくなってもいいから目の前の試合に勝ちたい」
と思って投げていました。
それくらい、自分が壊れない自信もありましたし、ソフトボール以外の趣味や好きなことが簡単に見つかると思っていました。
しかし、現実は残酷で肩をケガした時にソフトボールに対する自分の熱量に気がつきました。
今、練習がなんとなく嫌だなと思いながら行っている人、本当はプロを目指していたけど諦めてしまった人、いろんな方がいると思います。
でも、これだけは覚えておいてください。
人間いつからでも何者にでもなれるということを。
いろんな困難もあると思いますが、プレー面だけではなく内面も磨き周りから応援されるプレイヤーを一緒に目指しましょう!
はるか
東京オリンピックへ向けて。〜プロへの挑戦〜
私は2020年3月10日からソフトボール世界No. 1の国であるアメリカのプロソフトボールチームに入団テストを受けに来ています。
身長は154㎝で体格は決して恵まれていません。
中学時代全国大会でベスト4、高校のインターハイで優勝、大学の関西リーグでは、防御率0で最優秀投手賞を受賞。
しかしながら、日の丸を背負って投げた試合は、日韓交流戦のたった一度だけ。
防御率はいいものの、決して三振をバンバン取れるピッチャーではなく、同年代の中でも目立ったピッチャーではありませんでした。
立命館大学に入学し、1回生の秋からほとんどの試合を任せてもらうようになり、エースとしてマウンドに立ち続けてきました。
しかし、過度な投球が原因で肩を負傷。
上野さんたちが戦っている日本ソフトボール界の頂点である「実業団」に挑戦するイメージはどんどん消えてきました。
ある日、夢の中でアメリカのプロリーグにスカウトされました。
夢を見たことがきっかけで海外でソフトボールを続けることを決意。
2017年11月からオーストラリアのブリスベンに1年半ソフトボール留学し、QLD州(ソフトボールが最も盛ん地域)U23の代表に選ばれました。
オーストラリアで、自分のピッチングが通用したことが
自信になり、ソフトボール世界No.1のアメリカで、プロを目指すことを決めました。
人間、諦めなければ必ず夢は叶うと信じてここまで取り組んできました。
アメリカのプロになる事は、決して簡単なことではありません。
しかし、どうしてもこの夢を叶えて日本人初のプロソフトボール選手になりたいのです。
そして、日本から私以降にアメリカでプロになる選手を増やし、日本の競技力向上を図ります。
私のファンクラブにて、今後の展望をお伝えしておりますので、是非ご覧ください。
このファンクラブは、みなさんと一緒に夢を追いかけるためのコミュニティです。
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