【海外渡航の事前準備】アメリカでトライアウトをする前に必ず知っておきたい10のこと

みなさんこんにちは。
フリーソフトボール選手の本庄遥(@number_1h)です。
2020/03/10より、アメリカのプロリーグへの挑戦が始まりました✨
アメリカといえば、スポーツ大国。
ソフトボール以外にも、たくさんのスポーツが盛んに行われており、トライアウトを受けに行きたい人も多いのではないでしょうか。
しかし、アメリカの情報となると、どの競技に関してもまだまだ乏しく、自力で調べたり、現地に直接強行突破という選択肢を取らざるを得ない方も少なくないかと思います。
そこで今回は「アメリカでトライアウトをする前に必ず知っておきたい10のこと」をお伝えしていきます。
1.パスポートを発行する
当たり前ですが、海外に行く時には必ずパスポートが必要です。
パスポートは発行するのにかかる期間は、最短8日と言われています。
しかし、トラブルなどを回避するためにも余裕を持って、渡航する予定の1ヶ月以上前にはパスポートを発行し、出発に備えておくことをオススメします。
2.ビザを取る
アメリカに入国するためにはビザが必要です。
アメリカにも様々なビザがありますが、現地の人とまだ繋がっていない方、トライアウトを受けてからじゃないと滞在が決まらない場合は、観光ビザが良いでしょう。
観光ビザの作成はこちらからできます。(すべて英語なので、翻訳機を使ったり、友達に聞いたりしながら1つずつ、余裕を持ってこなしていきましょう。)
ビザは2日程度で発行できますが、出来るだけ余裕を持って発行しておくことをオススメします。
3.往復チケットを取る
観光ビザで乗り込む場合、渡航前に帰国するためのチケットを取っているかどうかを空港で確認されます。
私はこのルールを知らず、チェックインしようとしたらその場でチケットを取らされました…。
時間とお金に余裕があったからよかったものの、一歩間違えれば渡航自体を辞めなければいけない事件にもなりかねないので、必ず事前に往復チケットを取るようにしましょう。
この際、変更可能なものや、期間を少し長めに取っておくと、変更するときのお金がかからなかったり、キャンセル代も安くすみます。
「もし、トライアウトに受からなかったとしてもどれくらいの期間行く予定なのか」を明確にしておく方が良いでしょう。
4.wi-fi、SIMフリーどちらかを準備する
トライアウトを受ける場合、wi-fi環境がない場所に行く可能性が大きいと思います。
現地のバスやウーバーを利用するときに、インターネットが使える状態にしている方が安心なので、事前にwi-fiを使うか、SIMフリー携帯にして、現地でSIMを購入するか決めておきましょう。
空港でwi-fiを借りるという手もありますが、空港で販売されているものは比較的高いものが多いため、wi-fiや現地でのSIMカードをオススメします。
SIMカードを購入する場合、SIMピン(SIMを入れ替えるための細長いもの)が必要になります。
これを持っていないと、すぐに携帯が使えない状況になり、焦ってしまうため、必ず持っていくようにしましょう。(私が現地で実際に焦ったので、気をつけてください。笑)
ちなみに、私が購入したSIMはHanacellのものです。
Hanacellより引用
日本で購入することができます。
また、日本語サポートがついていることや、SIMカードを入れて再起動すればすぐに使えるので非常に便利です。
5.宿泊先を決める
宿泊先は渡航前に決めておきましょう。
期間が決まっていない場合は、ある程度(1週間程度)エアビ(Airbnb)などで予約をとり、滞在する場所を決めましょう。
滞在する場所を決めていなかったり、泊まる先の人との関係が曖昧だと、入国審査のときに怪しまれます。
必ず、滞在する場所を決めた状態で渡航するようにしましょう。
また、エアビで予約するときは、携帯の認証が必要になります。
キャリアにもよりますが、基本的には海外に行ったときに携帯認証ができないケースが出てくるので、携帯認証を伴う事前予約は国内で済ませておきましょう。
現地の治安をできれば事前に調べたり、友だちに聞くようにしましょう。
私は安さで選んだせいで、1週間1人で外に出歩くことができませんでした。
銃がある国なので、できる限り自分で身を守る努力をするようにしてくださいね。
6.Uberを登録する
Uberを必ず登録してください。
「私タクシー普段使わないし大丈夫」と思っているそこのあなた。
海外では、日本のように公共交通機関が整っていない場所や、治安が悪くて出歩くことができない場所がたくさんあります。
日本のタクシーのイメージとは違い、海外のUberはタクシーよりも安くで利用することができます。
上記のエアビでお伝えしたように、こちらも電話番号の認証が必要になりますので、必ず国内にいるうちに登録するようにしてください。
7.どこで何をするかのプランを明確に話せる準備をする
私の失敗談を含めてお話ししようと思います。
自身の英語レベルは日常会話レベル。
ディベートをすらすらできるわけではありませんが、アメリカ人と2人で恋バナを1時間や2時間なら全然できるくらいには話すことができます。
このレベルの状態で、入国した際の出来事。
「Hi How are you? Why did you come here?(なぜあなたはアメリカに来たの?)」
「travelling.(旅行しに来ました)」
こんな感じで始まったのですが、ソフトボールをしに来たこと、3ヶ月間も滞在すること、友だちはまだ一度しか会った事がないことなど、ツッコミどころが満載だったそうで、別室に通されました。
そこで、さらに質問(拷問みたいな雰囲気でした)が始まり、自己紹介、なぜアメリカに来たのか、何をするのか、3ヶ月間もいる理由はなんなのかを聞かれました。
そして最後に「携帯出して。」と携帯をロック解除の状態で差し出し、一旦待機室で待たされ、携帯をチェックされました。
そこで、現地の人との会話などを見られ、1つも嘘をついていないかなどを確認。
私はトライアウトに行くことをそのまま伝えていいのかどうかわからず、黙っていたら、結局携帯を見られたときにバレました。
トライアウトを受けに行くこと自体は、決して悪いわけではないようですが、金銭のやりとりが発生したり、現地滞在費が明らかにないのに長期間の滞在をすることになると、かなり怪しまれます。
イリーガルなこと(現地で現金手渡しでアルバイトをするなど)を考えている人は、それを完璧に黙秘できるだけの英語力、プレゼン力を備えてから行くことをオススメします。
私の場合は、幸い、現地でアルバイトをする予定もありませんでしたし、クラウドファンディングやスポンサーなどのお金が十分にあることを捜査官に伝えることができたので、なんとか入国することができました。
少しでも嘘をつくと「なぜ嘘をついたの?」と詰められますので、覚悟してください。笑
脅すわけではありませんが、最悪の場合、帰国を命じられる可能性もあります。(私も帰国を命じられかけてかなり脅されました)
素直に、正直に話すことを心がけ、変な行動を取ることはやめましょう。
8.変換プラグは必要なし
他の国に行くとき、必ずと言っていいほど懸念するのが変換プラグや変圧器。
最近はiPhoneやMacBookの充電器など、ほとんどがアメリカのボルトにも耐えられるようになってきました。
しかし、物によっては変圧器を使わないといけないものもあるので、そこは事前に確かめてから行くようにしましょう。
コンセントのタイプは、日本と同じものなので、変換プラグは必要ありません。
9.現地の日本人の友だちを作る
かなりハードルが高いことを伝えているような気がしますが、発信をしている人ならハードルは低いでしょう。
特に、ご自身がインフルエンサーの方ならSNS上で「〇〇の国に行きます!現地にお住いの方、DMください!」と言えば誰かとは繋がるでしょう。
私自身も、アメリカのシカゴに行くことを3ヶ月以上前から発信していたこともあり、事前に3人の方と繋がることができました。
現地の情報を調べてくれたり、治安のいい場所を教えてくれたり、気をつけなければいけないことなどを教えてくれるあなたの命の恩人になってくれるでしょう。
10.最低限の荷物で行く
こちらも私の失敗談も含めてお話しします。
まず、アメリカは先進国です。
基本なんでも購入することができます。
持っていくかどうかを決める判断基準は「アメリカで買えないもの」です。
例えば、私の場合だとスポンサーの方から提供していただいたグローブが2つあるので両方持ってきたり、どうしても読みたかった本が途中だったので、持ってきたりしました。
その他には、常に使っている基礎化粧品、こだわりがあるシャンプーなど、日本でしか入手できないものを持ってきています。
また、「最悪捨ててもいいもの」を持ってくるのもおすすめです。
例えば下着などは帰国のタイミングで全て捨てて帰るくらいの勢いで持って行っていると、帰りの荷物を極限まで減らすことができますし、お菓子などの消耗品は、捨てるか食べきるかすればいいですよね。
この判断基準は人によって大きく変わってくると思うので、持っていくかどうかを決めるときは、ぜひ自分と対話してみてくださいね。
まとめ
アメリカにトライアウトをしに行くとなると、普通の旅行の状況とは違い、不安になりますよね。
私自身もはじめてアメリカに行くことになったとき、何が必要なのかもわからず、たくさん失敗することもありました。
そんな経験から、あなたがトライアウトをするとき、少しでも不安要素が軽減されたらいいなと思いながら執筆しました。
もし、ためになったこと、もっと聞きたいことなどがあればいつでも感想を送ってくださいね。
あなたがアメリカのトライアウトで活躍できるよう、そしてアメリカンライフを楽しめることを祈っています。
Good Luck!!
東京オリンピックへ向けて。〜プロへの挑戦〜
私は2020年3月10日からソフトボール世界No. 1の国であるアメリカのプロソフトボールチームに入団テストを受けに来ています。
身長は154㎝で体格は決して恵まれていません。
中学時代全国大会でベスト4、高校のインターハイで優勝、大学の関西リーグでは、防御率0で最優秀投手賞を受賞。
しかしながら、日の丸を背負って投げた試合は、日韓交流戦のたった一度だけ。
防御率はいいものの、決して三振をバンバン取れるピッチャーではなく、同年代の中でも目立ったピッチャーではありませんでした。
立命館大学に入学し、1回生の秋からほとんどの試合を任せてもらうようになり、エースとしてマウンドに立ち続けてきました。
しかし、過度な投球が原因で肩を負傷。
上野さんたちが戦っている日本ソフトボール界の頂点である「実業団」に挑戦するイメージはどんどん消えてきました。
ある日、夢の中でアメリカのプロリーグにスカウトされました。
夢を見たことがきっかけで海外でソフトボールを続けることを決意。
2017年11月からオーストラリアのブリスベンに1年半ソフトボール留学し、QLD州(ソフトボールが最も盛ん地域)U23の代表に選ばれました。
オーストラリアで、自分のピッチングが通用したことが
自信になり、ソフトボール世界No.1のアメリカで、プロを目指すことを決めました。
人間、諦めなければ必ず夢は叶うと信じてここまで取り組んできました。
アメリカのプロになる事は、決して簡単なことではありません。
しかし、どうしてもこの夢を叶えて日本人初のプロソフトボール選手になりたいのです。
そして、日本から私以降にアメリカでプロになる選手を増やし、日本の競技力向上を図ります。
私のファンクラブにて、今後の展望をお伝えしておりますので、是非ご覧ください。
このファンクラブは、みなさんと一緒に夢を追いかけるためのコミュニティです。
ぜひご入会いただき、一緒に夢を追いかけてみませんか? ファンクラブはこちらから
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