上野由岐子選手率いる日本代表が強い理由。

上野由岐子選手率いる日本代表が強い理由。

 

前回世界選手権で日本がアメリカに敗退したことについて書きましたが、あの試合も本当に紙一重だったと思います。

海外の選手よりも身体が小さくて、飛距離を出すにも外国人の方たちよりもトレーニングの回数、強度は更に多くしなければなりません。
実際に、体格で言えばオーストラリア、カナダの人たちは日本人より大きいです。

では、なぜそんな身体つきに負けないくらい日本がアメリカと競り合えるくらい強いのでしょうか?

今回は、上野由岐子選手が率いる日本代表が強い理由について、オーストラリアでソフトボール留学を一年している現役選手目線から書いて行こうと思います。

文化的な面

勝ちにこだわる徹底

海外のソフトボールの環境と比べると、幼い頃から勝つことに対して執着心を持つように教育される傾向にあります。
どういう目標なのか、目的なのかを明確にする前に勝ちにこだわるということは良くも悪くも「負けず嫌い」になる可能性が非常に高いと言えます。
この「勝つ」へのこだわりが「日本の強さ」と言えます。

真面目に取り組む練習姿勢

「練習は真面目に、真剣に取り組むものだ」と教えられてきた人がほとんどだと思います。
特に、小学生からソフトをしている子たちの中で全国大会を目指していく…となるとかなりの練習量が必要であったりそれと同時に体づくりもしていかなかればなりませんね。

オーストラリアでソフトボールをしている人たちと見ていると「ソフトボールはあくまで生活の一部であり、趣味の一環」として行っている人も多く、試合前ノックは楽しそうにはしていますが、「勝ちに行くためのノック」でないことは間違いありません…。笑

もちろん楽しくソフトをしている人に越したことはないのですが、勝つことにこだわりたいのであれば、「どうやったら相手に勝てるのか」を追求できる環境も大切だと感じます。

 

戦略的な面

基礎がしっかりしている

日本の指導スタイルの中で一番大切にされていることは「基本」というところではないでしょうか?
私は今まで16年間ソフトボールを続けてきましたが、基本を疎かにしているときは間違いなくいいボールが投げれなくなります。

ピッチングで言えば、ブラッシングがしっかりできていないのにも関わらずチェンジアップやライズボールなどの変化球をうまく投げれることは難しいと思います。
ストレートの調子が悪い時もだいたい原因は基本がしっかりしていないことでした。

海外の選手は、打てればOK、投げれればOKと考えている人が多く打ち方や投げ方を教えてもらうことはあまりないようです。
日本の過酷な練習を耐えれるのは、基礎がしっかりしているからと言っても過言ではないでしょう。

 

相手の分析能力

私が大学時代に1回生のとき正直大学ソフトもそれなりに投げていけるだろうと思えるほど打ち取れることがかなり多かったです。
しかし、その魔法は2回生まででした。

3回生あたりから、この戦略だと打たれないだろうというボールがあれよあれよと打たれてしまったのです。
もちろん自身のコンディションもあったと思いますが、各チームの配給分析能力には正直驚きました。

実業団となってくるとこの能力は更にレベルが高くなります。
日本に感動を与えた北京オリンピック。
この時に日本代表チームが勝てた要因としてピッチャーの癖を完全に見抜いていたということです。

オスターマンという北京オリンピックでは日本と戦う前まで防御率0のピッチャーがいたことを覚えていますか?

日本は唯一その大会の中でオスターマンから得点を奪いました。

その時の戦略が「オスターマンのフォームの分析」です。

オスターマンの得意ボールはバッターの手元で浮き上がるライズボールと足元に沈むドロップ。
上下の変化を器用に投げ分けるのが特徴的でした。

日本は何をしたかというと、この2球のボールをバッターが打つ前にわかって打つということ。
オスターマンには癖がありました。
ライズボールのときと、ドロップのときの腕の挙げ方が違うのです。

その違いをベンチから見極めて「上!」「下!」と叫ぶ戦略を立てました。

その結果、全員がある程度どの辺りにボールがくるのかを見極めることができて得点することができました。

上野由岐子選手が率いる日本代表が強い理由。

上記では日本全体としてなぜ日本代表が他の国より優っているのかを書いてきました。
日本の秘訣は間違いなく日本の文化、そして日本の賢さだと思います。

せっかく日本でソフトができているなら、この日本の良さを生かして行きませんか?

そして環境が合わないのであれば海外に出向いてソフトボールをするのも一つの手ですよ!

はるか